「弱いくせにでしゃばらないでよ。」
「ぐはっ」
そう言って彼がワタシの腹に蹴りを入れたから悲痛な声をあげワタシは地に伏せた。
「君は馬鹿なのかな?」
彼はにこやかな顔でワタシの髪を掴み地に伏せたワタシを強制的に起こした。
「うっ……か…むい。」
「付いてくるなって言った筈だよ。」
言葉と同時に彼はワタシの髪から手を離した、それによってまた地に伏せそうになるが、
彼がワタシを抱きしめたからそうなりはしなかった。
「……神威。」
「…ホント、ムカつくね。キミは。」
そう言った彼の手が
何故か少し震えていた。
「…傍に居たい。だから来たよ。一緒に居させてよ。」
「…理解できないな。ホント。」
死ぬよ?
彼はそう言った。
だからワタシは
神威になら殺されてもいいよ。
そう言った。
「ムカつくね。キミは。」
私を殺すのは貴方がいい
(殺したくないから離れた)
(それくらい察してよ)