そーゆー時期ですね
『ニーハオ!』
銀「ニーハオじゃねぇよなんだよこの可愛い生物食うぞ」
『やめてキモい近寄らないで変態殺す』
文化祭前夜。妹の藍那が「明日の衣装見せてやるよ」と言うのでTVを見ながら待機。すると髪はボサボサのままだが、チャイナ服を着た藍那がTVの前に立ちはだかったので飲んでいたコーラを盛大に吹き出した。
『どう?似合う?可愛い?私可愛い?』
銀「やめてくんない?口裂け女みたいに言うのやめてくんない?」
「まぁ似合ってるけども」と頭を撫でてやれば「やったー!」と素直に喜ぶ藍那。可愛いなチクショー。なんて思っていたらインターホンが鳴った
銀「あぁ、多分高杉だ」
『晋兄?まじ?コレ見せてこよう』
バタバタ!と走っていく藍那。あぁ、多分悲鳴が聞こえてくるだろう、と俺も玄関へ向かえば「ギャーッ!」と予想通り悲鳴が。玄関に着いてみると壁に押し付けられる藍那。どうせまた「ニーハオ」とか言ったんだろ
高「おい銀時。なんだこの生物は食っていいのか」
『ギャーッ!離せ変態!』
銀「残念ながら非売品なんで」
『どっちみち売り物じゃねぇわ!天パ!』
高杉から解放された藍那はバタバタとリビングへ。高杉を通して鍵を閉めてから俺もリビングへ。
『ところで、晋兄バンドやらないの?文化祭』
高「あ?やんねーよめんどくせぇ」
『えー、?この間の凄く良かったのに』
銀「あぁ、お前この間行ったのか。こいつのライブ」
『うん!超かっこえがった』
高「田舎のババァみてぇな言い方すんじゃねーよ脱がすぞ」
『いやん超かっこよかったよん!』
「あ、銀兄チャック下ろして」と藍那がくるんと後ろを向いた。完全に無防備だな…と思いながらチャックを下ろしてやる。うっわ、エッロ
高「食っていい?」
『ねぇ、死のう?一回でいいから死のう?』
銀「じゃあ俺も」
『お呼びじゃねーんだよ変態共!死ね!!』
俺の足の甲を思いきり踏みつけて藍那は部屋へ戻っていった。めっちゃ痛ぇ…
涙目でしゃがみこんでいたら高杉にバカにされたのでとりあえず足の甲を踏んでおいた
* * *
『ところで、銀兄達はなにやってんの?』
銀「あーん?エプロン作り」
高「右に同じく」
『エプロン…女子力…?!』
「「うるせーよ違ぇーよ」」
藍那の頭をパーン!と叩くと涙目で「じゃあなんで作ってんの?」と言われた。あ、痛ぇ!針刺さった!
銀「俺達のクラスはフリーマーケットすんだよ。それで店員役の俺らはエプロンくらい作ろうかってことで作ってんの」
『銀兄女子力高いもんね…フリフリピンクエプロン…』
高「変な性癖を持つ兄貴を持ったなお前…」
銀「やめてくんない?俺をオトメンにすんのやめてくんない?!」
「大体高杉もだろーがよー!」と高杉を見れば
普 通 の エ プ ロ ン ? !
銀「はぁ?!なんで?!」
高「知らねぇ。」
銀「はぁ?!」
『銀兄……(引)』
銀「違ぇ!!女子の陰謀だ!決してオトメンではありません!」
「『どうだか』」
銀「死ぬか?!お前ら!!」
そんなわけで、明日は文化祭なのです。
(銀兄キモー)(お前な…!)