夢幻を繋ぐ約束

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昨日、煌希たちが消えてからあたしの頭にはあることでいっぱいだった。

…といってももう準備はしてある。後は月架に言うだけ…なんだけれども。その月架がいないんだよねー。

買い物しにタマムシまで行ったらしいけど。中々帰ってこないなぁ。



「折角準備できたのに…。」



まぁ月架に相談してないから決定じゃないんだけどさ。あー…かれこれあたしが起きてから結構な時間たってるんだけど。遅いよ。


時計を見ながら、未だ帰ってこない相棒を待っていると、玄関からガチャッとドアを開ける音がした。



「やっと帰ってきた。」



自然と口元が緩むのがわかった。

そして玄関まで迎えにいくと、何やら月架さん大きな荷物を持っているではありませんか。

紙袋…かな?明らかに食料じゃないよね。



「月架おかえりー。どうしたのそれ。」

「ただいま…。ちょっと、な。」



何だか月架が疲れきっているので紙袋を一つ貰う。…あ、軽いや。なんだろ…包装されてて中身がわかんない。

リビングまで運んでから大量の紙袋を床に置く。そこでやっと月架は一息ついた。



「あー疲れた…。」

「…月架、何買ったの?」



これだけ月架が大量に買うのも珍しい。いつもはもっと少ないのに。

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