夢幻を繋ぐ約束

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そして夢依は驚いたもののすぐにいつもの表情に戻り自分の目線より下にいるポケモンを見据えた。



「あたしの家に何か用?……ブラッキー。」



あたしの家に来たポケモンは…ブラッキーだった。珍しい種族のはずなのになんでここにいるのだろう。


するとブラッキーは突拍子もないことを言い出した。



『……腹減ったから』

「…は?」



今この子はなんて…。お腹空いた?……まぁ何か必死そうだしそういうことにしておこう。


するとブラッキーはあたしが黙っているのが不安に思ったのか声をかけてきた。



『……おい、何とか言えよ』

「…暇だなぁ。」

『…………。』

「…何。」



何とか言えよって言ってきたから適当にいったのに。心なしかブラッキーのこめかみ…みたいな場所がひくついてる気がする。



『…ふざけてんのか』

「あたしはいたって大真面目です。」



こめかみどころが顔までひきつってるブラッキーはなんだかおもしろい。顔が筋肉痛になるんじゃないかなぁ。



(………ん?)



ここであたしは少し違和感を持った。スルーしそうになったけど。



「…あんた何であたしと話せることに驚かないの?」



今まで喋ったポケモンは最初に驚かれたのに。



『……。…他のやつらが言ってたから。』



今の間はなんだ。まぁでも確かにそれなら納得はできる。…じゃあいっか。



「…ねぇ、お腹空いてるんでしょ。入りなよ。」

『っあぁ…。』



まぁこの何かありそうなブラッキーと話しでもしようか。

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