彼らに祝福を
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後ろに鬼を召喚している二人はにっこりと笑って静かに声を発した。



「…何、してるんですか?」



その後、ナンパしてきた奴らは心我ともう一人に追い払われた。その時は舞ちゃんと一緒に目を伏せていた。

だって怖いんだよ!


そして現在、うちと舞ちゃんはにこにこと笑う悪魔に捕まってしまいました。



「陽佐さん?何してんですか。」

「いや、あの……。」

「舞さんも、勝手にいなくなって…。」

「え、や……それは…。」



とても怖いです。直視したくないんだけど。しかも何で心我が怜くんといるのかなぁ……! 偶然にも程があるだろ…。こんな偶然嫌だ。



「陽佐さん?」

「はいぃ!」

「…はぁ、小言は帰ってからにしましょうか。怜もそれぐらいにしてあげたらどうですかー。」



チラリと舞ちゃんの方を見てみるとすごく縮こまっていた。うわ、心我が助け船出してよかった…。


怜くんは心我の言葉に「そうですね…。」と一言言うと、舞ちゃんを解放した。



「舞ちゃん…」

「陽佐ちゃん…」



お互いに顔を見合わせて肩にポン、と手を置く。きっと思うことは同じだろう。

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