1ページ/2ページ 「う、………んぅ?」 「……起きたか。」 あれ、ここ……。…ん?何故にソファーに寝かされている?ていうか何で真琴がここに……。……。 「…あ! ……心我のせいだ…!」 「………どうしたのだ急に。」 そうじゃん……色々あって…気絶? したんだよ…。あー……いいや、忘れよう。 陽佐は少し前の出来事を忘れるために深呼吸をしながら、ソファーから体を起こした。 「もう平気なのか。」 「あ、うん。大丈夫だよ。」 元々、気絶しただけだったので体に異常へ無い。しかし真琴がそんな理由を知るはずもな く、陽佐も思い出すだけで恥ずかしいので何も言わなかった。 そして、真琴の傍にある机を何気無しに見てみると何やら袋が。不思議に思ってその中身を見てみる。 「これって……。」 「あぁ。それは我が来た時には既に置いてあったぞ。」 絶対心我だ。 中身が綺麗にラッピングされたクッキーだし。…この大量に詰め込まれている袋は海璃の分かな。何にせよありがたい。 あ、真琴に渡しとこうかな。修行行っちゃったら渡せないし。 「真琴ー。」 「…どうした?」 ゴソゴソと袋からラッピングされた袋を一つ取り出す。 それを見て真琴は不思議そうな顔をしていた。 back |