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「……………。」



眉間にシワを寄せて不機嫌オーラをあからさまに放っている一人の男がいる。

そう、陽佐の相棒である夜月。先程からそわそわと落ち着きがない。



(………いや、アイツに限って作ってるもんなのか?)



段々と考えが諦めに近い方向に向かっていく。

…夜月が先程から落ち着きがないのは、今日がバレンタインだから。そういう行事に興味が無いフリをしてはいるものの、実は陽佐が作るチョコを楽しみに…というか期待しているのだ。

先程から不機嫌オーラを放っているのは、今か今かと待ちわびているからである。



「……………。」



そして、遂に痺れを切らした夜月は立ち上がって……。


―ボフン


部屋にあったベッドにダイブした。そして布団を被りだした。

待っているのが馬鹿馬鹿しくなった夜月はふて寝を始めたのである。

そして数分後、寝息を立てて夜月は寝付いてしまった。

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