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それこそ一時間くらいにはなるか。ただひたすら弄っていた孔は、ジェイドの指を離さないと主張するようにひくつき始めた。後ろだけでは、まだ達することが出来ないルークは、可哀想なくらい昂ぶりから白濁が流れてきているのに一度も絶頂を迎えていない。最初の一回以降、一度も達していないルークは先程から泣きながら懇願している

「ゆるしっ、ジェイド、ごめんなさっ」
「何に、謝っているのですか?」
「っ、ミュウに、一番に会いに行ったこと……っ。ジェイドから、逃げたことっ」

グズグズと泣いているルークの胎内から指を抜き、無言で先程から痛いくらいに張り詰めている自身を一気に奥へと挿入した。何が入ってきたか理解する前に、強烈な快楽が襲ってきてルークはただひたすら嬌声を上げ続ける。ガクガクと快楽に溺れるルークの耳元で囁く

「こんな状態で、他の男の名を呼ぶものではありませんよ。貴方が今、呼んでいいのは……私だけです」
「っぁ、ごめんなさっ、ジェイドっ、許してっ、もっ、おねがっ!」
「ルーク、約束をしなさい。今後、私だけを頼ると。私に真っ先に会いに来ると。そうしたら、これ楽になりますよ」

張り詰めて今にも達しそうなルークの昂ぶりを指で根元を締め付ける。触れられたことで、さらに限界が突破したのか、ルークはひたすらに頭を上下に振る

「するっ、やくそく、するからぁっ!ジェイドだけ、だから……っ!もう、おねが……っ」
「いい子ですね、ルーク。もしも破ったら、これ以上のきつーいお仕置きですからねぇ?」
「わ、分かった、守る……っ。ジェイドっ、ジェイドっ」

ジェイドはルークの目を覆っていた布を外す。急に入ってきた光に慣れないのか、ルークは目を細め何度も瞬きを繰り返す。やっと視界に入ったのか、ジェイドを見てホッと安心したように息を吐いた。どうやら何も見えなかったことが、そんなに不安を与えていたらしい

そんなルークに顔を近づけて、久しぶりに口唇を重ねる。くちゅくちゅと舌を絡めながら、ルークの昂ぶりを軽く擦った。声はキスによってかき消されたが、達した衝撃から胎内にあるジェイドの分身を強く締め付けた。あやうくこちらまで達しそうになったが、何とか堪えた。こんなに早く達するわけにはいかない。大人として、プライドがある

「はぁっ、はぁっ、ジェイド、じぇいどぉ」
「ルーク、好きです。今までも、これからもずっと」
「……れも、オレも、好き。ずっと、好きだった……っ」

何度も繰り返すルークの好きという二文字の言葉。たった二文字なのに、嫉妬で荒れ狂っていた心が静まっていく。本当にルークには驚かされる。自分を狂わせるのも、それを静まらせるのもルークの采配次第なのだと自覚させられる。まぁ、本人には悔しいから言わないけれども

ルークに振り回されているのが、少々悔しくてジェイドは止まっていた腰を再び動かす。小刻みに奥を打ち付け、何度もピストンを繰り返すとルークからは甘い嬌声が出る。手の中にある可愛らしい昂ぶりが、どんどんと再び硬さを取り戻していくので、あぁ感じているのだと分かる

「ぁっ、ジェイドっ、また、出ちゃっ」
「そういう時は、イクと言って下さい。何度でも、いっていいですよ」
「ぁぁっ、イクっ、ジェイド、あああっ!!」

ガクガクと震えながら何度目かの絶頂を迎えると、今度は胎内の締め付けに耐え切れなくてジェイドも達した。熱い、と呆然としながら囁くルーク。やれやれ、無意識にこちらを煽ってくれてとジェイドはぐったりとしているルークの身体を起こして自分に寄りかかるように支える

「ぁぁ―――っ!!」

挿入したままだから、ルークの体重も助けとなってさらに奥へと入っていった。性感帯に当たってしまって、ビクンと大きく仰け反った。今のはわざとではなかったのだけど、結果オーライではあるか。ジェイドは大して気にもせずに、ルークの縛ったままの両手を解いてやる。ずっと縛られたままだったから、手が痺れてしまったのか。自由になったというのにプラプラと行き場を失ったようにただ動いていた

「ルーク、しっかりと捕まってないと落ちますよ。ほら、頑張って下さい」
「……誰が、疲れさせたんだよ」
「おや、私ですかねぇ」
「……そーだよ……」

ツッコミにも覇気がない。余程、疲れているらしい。やはり少し無理をさせてしまったか。だが、お仕置きなのだからこんなものだろう

ジェイドはルークの胎内に分身を埋めたまま、部屋の中にあるシャワー室へと向かう。これがあるから、ここですることを選んだのだ。歩く度にルークが耳元で甘く喘ぐ。すっかりと元気になった分身に、我ながら若くはないのだけどなと苦笑してしまう

シャワー室に着くと、一旦分身を抜いて、鏡に向かってルークの手を突かせる。そして再び体内に埋め込んだ。鏡に映る自分の淫らな姿に、ルークは顔を赤くしている

「やっ、はずかしっ、ジェイドっ!」
「駄目ですよ、ルーク。これが、私に抱かれている貴方の姿です。いやらしくて、可愛いでしょう?ほら、たっぷり感じて下さい」

ぬちゃぬちゃと胎内を分身で掻き混ぜる音が反響して余計に聞こえる。それも恥ずかしいルークが可愛くて、ついつい調子に乗ってしまうジェイドであった

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