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愛し合わなくても、セフレとか性欲処理などでする場合もあるが、そんな事一々ルークに説明する必要はないだろうと省いた。大体、そんな事ユーリは絶対に許すつもりはない
「愛してる、ルーク。だから、ルークの全部が欲しいんだよ」
流すこの涙さえも、全てが欲しい。零れる雫を、ユーリは舐めとっていく
「いや、全部俺のもんだ。髪の毛一本さえ、俺の…」
びくっ、とルークの躯が震える。だが、ユーリは続けた
「誰だろうと、ルークとの邪魔はさせねぇ。例えお前の従者でもな」
「ユーリ…?」
「愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。愛してる。一生、俺のもんだ。一生…」
目を見開くルークの口唇を奪う。舌も、歯列の裏側さえ、自分のものだと舐めていく
震えるルークの手に気付いていても、今更手放す気など皆無だ
(どんな手を使っても、傍にいてもらうぜ)
「ユーリ…?お前、どうしたんだよ?お前らしくない…」
「俺らしさ…って何だよ?」
「いつも飄々として、何も執着しなさそうつーか…」
信じられない、そんな表情をルークはしている。だが、ユーリから言わせてみればその答えは簡単だ
「お前が俺を変えたんだ。束縛も、嫉妬も、全部…。全身がルークを欲してんだよ。だから、逃げだしたらお前の周り、殺しちまうかもなぁ?」
びくっ、と震えているルークに笑うと下から思う存分突き上げる。嬌声を上げるルークに、ユーリの欲が高まっていく
「だから、傍にいるだろ?」
「はぁ…ぁぁっ!う、ん。分かった…っぁぁっ!」
「いい子だ」
それから、調教だと言い、何時間もルークの躯に教え込んだ
従順になるまで、ずっと
「おーい、ルーク!クエスト行こうぜ!」
ニコニコと笑いながら、近づいてきたのはロイドだった。ルークはロイドの誘いに、つい嬉しさが溢れてしまう。あっ、と声をもらしたルークの肩をぐいっとユーリは掴む
「ルーク、忘れてねーよな?」
びくりと怯えるルークに不思議がるロイド
「どうした、ルーク?おい、ユーリ!ルーク怯えてんじゃないか!離してやれよ」
「怯えてねーよな、ルーク?悪いがルークは行かねーよ。俺が先決だからな」
「えー!この前もそうだったじゃん!」
文句を言うロイド、それと比例して肩を掴む力が益々強くなる
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