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脳天を貫くような刺激に、ルークは翻弄されていた。前立腺を何度もユーリのペニスで擦られ、頭が真っ白になる
「やだっ、も…っ!」
「何だよ、もっと突け、って?なら、望み通り突いてやるよ。ほら」
ガツガツと突かれ、ルークは大きく仰け反った
「っぁぁ…っ!も、イク…っ!」
「く…っ、俺も、限界だ。出すぜ…っ!」
「ひ…っ!やだ、ナカは…っ!」
そんな願いも虚しく、胎内に暖かいものが流れてきた。それが何なのか嫌でも理解した
「…これで孕めば、お前は完全に俺のもんなのにな」
ルークのお腹を擦り、本当にそれを望んでいるようだった
「ガキ…が欲しいのかよ?」
男の自分には、絶対に子は産めない。ユーリはそんなに子供が好きなのだろうか
「お前とのガキならな。そうしたら、離れていかねーだろ?」
もう痺れて動かせない腕を拘束していた紐を解き、繋がったままユーリに躯を起こされた
つまり、自分の体重のせいでより奥へとユーリのペニスが入ってくる
「あぁあ…ぁぁっ!ひっ、くっ、あっ!」
「ぎゅうぎゅう締め付けてきやがって。気に入ったか、そんなに?」
力が入らない腕をユーリの首にかけられる。もたれかかるように、抱きつくしかなかった
「上の口より、下の方がよっぽど素直だな。ナカ蠢いて俺を離そうとしねーし」
楽しそうに突いてくるユーリに、ルークは堪えきれずに涙を零した。それに気付いたユーリが、なだめるように背を擦る
「ルーク…?痛かったか?」
ふるふると首を横に振る。涙を隠すように俯くルークの額に口付けをする
「急ぎすぎたか?わりぃ、お前初めてだもんな?」
「……だよ」
「ん?」
ポツリとルークは呟いた。ユーリは耳をルークに近付け聞きとろうとする
「んで、こんな事すんだよ…?やっぱり、ユーリは俺が嫌いなんだろ?だから、こんな…っ!」
言い終わる前に、ユーリにきつく抱き締められた
「ルーク、この行為の意味分かるか?」
首を振るルーク。性行為の勉強をほぼ受けていなかった
「成る程な。ルーク、これは愛し合う者同士が行う行為だ」
恐る恐るユーリを見ると、頭を撫でられた。いつもの、ルークが惹かれたユーリの優しい表情だった
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