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「さて、どういう事か説明してもらいましょうか」
リビングでソファーに座らされ、4人に問い詰められる。ルークはズボンをぎゅっと握る
「ルーク、何をするつもりだったか分かっているのかい?」
「どうしてあんな事をした?俺等がいなかったらお前あいつに―――」
「分かってる。それを望んだから」
フレンとユーリが続けて言ってきたのを遮るルーク。その答えに驚愕するメンバー。ガイはルークの前にしゃがみこみ、口を開く
「どうして金が必要なんだ?欲しい物でもあったのか?」
その質問にルークは立ち上がり、距離を置く
「出ていく為に借金返さないといけないから。だから身体を売ろうとした」
出ていく、という単語に4人は驚いた。あまりにも突然のルークの言葉に混乱している
「僕達はルークに何かしてしまったのかい?いや、傷つけていたね。毎日嫌がる君を無理矢理…」
「不満があるならきちんと言ってくれ。触れてほしくないなら、努力をするから」
フレンとガイの台詞に、ルークは憤りを感じた。だから、思いのまま叫ぶ
「不満?あるのはそっちだろ!最近全然何もしてこなくなったじゃないか!性欲処理として必要とされなくなったなら出ていくしかないだろ!飽きられたならこの家にいれる筈がねーよ!」
激情のままに叫ぶルークに、半ば茫然と聞いていた4人
「性欲処理か…そう思われてたんだな」
「それしか俺に価値なんて…!」
涙ぐむルークを、ユーリは抱き締める。離してほしくて、暴れるルークをきつく力を入れた
「離せ!」
「性欲処理なんかじゃねーよ。ルークを愛してるんだ」
その言葉に、ルークの抵抗が止む
「ユーリだけではありません、私もルークを愛してます」
ジェイドはルークの頭を撫でる。ユーリが離れると、ガイやフレンも近づいてきた
「勿論僕も愛してるよ。最近君を求め過ぎたからね。皆我慢していたんだ」
「自重しようと話し合ったのさ。それが逆にルークを傷つけるとは思わなかった。だが、信じててくれ。俺もルークを愛している」
4人からの告白に、目を見開くルーク
「ルークは覚えてないかもしれませんが、以前私達はお会いしているのです」
え、とジェイドを見つめた
4人は、ぽつらぽつらと語り始める
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