おちつけ、俺。なにをためらっているんだ。桜乃を大切にするって誓ったじゃないか。桜乃がいいって言うまで待つって決めたじゃないか。待つんだ!俺!頑張れ!俺!
ただいま、桜乃は眠っている。俺の家の俺の部屋の俺のベッドの上で。
「さ、桜乃…起きろ」
さっきから、何度起こしても全く起きる気配はない。このままだとヤバい。なにがヤバいかって…もう全部だ。もともと短いスカートがさらに短くなっていて、見えそう。寝顔はとってーも可愛い。寝ているのが俺の家の俺の部屋の俺のベッドの上だということ。でもいちばんヤバいのは……
「…んー…赤…也…さん…」
寝言。色っぽい声で名前を呼ばれちゃたまったもんじゃない。今すぐにでも襲いたい。
「…赤也…さん……好き…です…」
(へ!?////)
うずうずしながら必死に襲いたい衝動に耐えていると、とどめの一発。も…う…我慢できない…!桜乃…可愛すぎ!!!ああ!でもダメだ!我慢するんだ!俺!
「さ、桜乃!頼む!頼むから起きてくれ!!」
眠り姫は無防備すぎる