テニスログ | ナノ


今日は休日。私は部活がなく、久しぶりに大好きな仁王さんと会いたいと思ったけど、仁王さんは部活で忙しい。せっかくの休日を何もしないで過ごすのはもったいない。だから、仁王さんの写真を眺めていた。前に柳生さんにいただいて、とっても嬉しくて毎日毎日見ている。写っている仁王さんはすごくカッコイイ。私でなくても仁王さんを好きになる人は多い。カッコイイし優しいし一緒にいると安心する。そんな人が私の"恋人"だなんてなんて幸せなことだろう。


ピンポーン


なんて、感動に浸っていると、インターフォンが鳴った。誰か来たみたいだ。


「はーい、どちら様ですか?」

「久しぶりじゃな、桜乃」

「……え?」


ドアを開けると、そこに立っていたのは今いちばん会いたいと思った仁王だった。桜乃は仁王を見た瞬間固まってしまった。それもそのはず、今はちょうど部活をしている時間のはず。なのになぜ、仁王はここにいるのか。


「急にお前さんに会いたくなってのぉ。すまんが入れてもらえんか?」

「え?あ、はい!どうぞ!」


はっ、と気づき仁王を家の中へ通した。幸い両親は今日は用事があるといっていなかった。つまり、今桜乃と仁王はふたりっきりの状態になった。桜乃は"会いたくなった"と仁王に言われたのが相当嬉しかったのか桜乃はさっきまでとは別人のように輝いていた。


「すまんのぅ。いきなり」

「いえ!大丈夫です!それより…仁王さん、部活はどうしたんですか…?」

「幸村に桜乃の顔見て頭冷やせと言われたんじゃ。どうやら練習に身が入っとらんかったようじゃのぅ…」

「そ、そうですか…///」


しばらく会えなくて寂しかったぶん、今会えて嬉しさが倍になった。


「じゃあ…今日一日…一緒にいてくれますか…?」


無意識の桜乃の上目使いでこんなに可愛いお願いをされてしまっては、お願いを聞き入れないわけがない。案の定、仁王の顔はめずらしく赤くなっていた。


「…当たり前じゃ。最近会えなかったからのぅ。寂しい思いをさせてすまんかった。」

「そ、そんな///大丈夫です。確かに…寂しかったですけど…今こうして一緒にいるんですから…///」


この2人の久しぶりのデートは桜乃の家。お互い寄り添い合い、たくさん話をした。他に何かをすることもなく、ただずっと一緒にいて話しをしたり、抱きあったりキスをしたりしていた。ずっと会っていなかった寂しさは確かに今埋められた。



もう一度確かめ合うように

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