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「竜崎さんは彼氏、いるのかな?」


ここは立海。放課後、桜乃は竜崎先生に頼まれて立海へおつかいに来ていたのだ。そこで立海の部長、幸村がいきなりこんなことを言い出した。桜乃はいきなりのことに驚き、顔を真っ赤にさせ、首を思いっきり横に振っていた。


「いいいい、いないですよ!!」

「そうなの?じゃあ俺が立候補しても良いかな?」

「へ…?」


幸村はニコニコしながらさらりとすごいことを言う。いつものことなのだが、桜乃は慣れてないらしく、何が何だか分からぬ状態で目をぱちくりさせていた。


「俺、前から竜崎さんのこと、好きだったんだ。願わくばこれからも一緒にいたい」


真剣な顔で言う幸村に真っすぐ見つめられ、桜乃は林檎以上に顔を真っ赤にさせ、そのまま気を失ってしまった。


「俺は君のことを諦めるつもりはないからね。絶対俺に惚れさせてみせるから」


覚悟しててね、と言いながら桜乃の額にキスを贈る。幸村は桜乃を抱え、部室に戻る。これからが恋のはじまり。さて、桜乃が幸村に惚れるのはいつごろ…?




好きになるまであと少し



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