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「桜乃…俺のこと…怖くねぇか…?」

「え?怖い?どういうことですか?」


俺はずっと思ってたことを桜乃に打ち明けてみた。俺はキレると赤目になり、悪魔のように変化してしまう。そんな俺を見て、桜乃はどう思ったのかどうか。もし怖いとか言われて桜乃が俺の傍から離れて行ってしまうようなことがあったら、俺は耐えられないと思う。


「俺…赤目になるし…その…俺と一緒にいて辛くないか…?嫌じゃないか…?」

「…変な赤也さん。私が赤也さんを嫌いになれるわけないって分かってるくせに…。私、赤也さんのこと怖いなんて思ったことないですよ。」


桜乃は赤也を抱きしめ、頭を優しく撫でながら言う。


「赤也さんはいつも元気が良くて、優しくて、一緒にいると温かい気持ちになれます」

「桜乃…」

「私は赤也さんのこと、大好きです。赤也さんは私がずっと一緒にいたいと思った、たった一人の人です」

「桜乃…!桜乃!」


いつの間にか今度は俺が桜乃を抱きしめていた。こんな俺を好きだと言ってくれた。ずっと一緒にいたいと言ってくれた。その言葉だけでじゅうぶんだった。


「桜乃…ありがとうな…俺も好きだよ」


桜乃は優しく微笑んだ。俺はこいつがいれば大丈夫だ。桜乃がいれば赤目にならずに優しい気持ちでいられると思う。でも、甘えてばかりじゃダメだ。俺は桜乃にふさわしい男になってみせる。




天使の微笑みマイガール



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