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朝目が覚めたら、隣には愛しいサクラがいる。
こいつはいつも俺を想っていてくれて、俺もこいつのことが好きで、
やっと気持ちが通じ合って、今一緒にいる。
たくさんすれ違って俺もこいつもたくさん苦しい思いをしてきた。特にサクラは。
だから、俺はこいつを離すつもりはさらさらない。これまでも、これからもだ。
なんて、しばらくサクラの顔を眺めていたら、薄っすら瞳を開け、まだ眠たそうにしているサクラが小さくおはよう、と言ってにっこり笑っていた。
そんなサクラを強く抱きしめ、耳元に唇をよせ、おはようと囁く。
サクラは珍しい俺の行動に少し驚いてはいたが、やがて笑顔に戻り、今度は自分から少し遠慮ぎみに背中に手をまわしてきた。


「…サスケ君だーい好き…」

「…いきなりどうした…」


子猫のように頬を擦り寄せてくるサクラを素直に可愛いと思ってしまう。重症だな。
俺はサクラ依存症なんだ。サクラがいなくなったらどうしていいか分からない。
それほど好きってことだな。昔の俺には考えられないことだ。


「サスケ君だって、いきなりじゃない。私はただ、サスケ君のことが好きだって思っただけだもん」

「そういうことをさらりと言うな」

「サスケ君は?私のこと、好き?」


上目使いで俺の返事を待っているサクラ。相変わらず無意識で困る。
俺の返事は決まっているが、あえて遠まわしにそっけなく、さあなと返す。
でもそれじゃ当然サクラが納得するわけもなくて、しょうがないからもう一度抱き締めて、キスをしてから小さく好きだ、と言った。




好き、好き、だーい好き



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