「きゃっ!さ、サスケ君!こんなところでやめてよ」
「別に良いだろ、やっとサクラを手に入れたんだ」
そうです。やっと私とサスケ君はお付き合いをすることになりました。
サスケ君は人前で普通にキスしたり、抱きついたりするからちょっぴり恥ずかしい。
「もう…!すぐそういうこと言う…///」
「俺はサクラじゃなきゃダメなんだよ」
そんな甘い言葉を言われたあとに甘いキスをされたら、もう何も言えない。
サスケ君にキスとかされるのは、嫌じゃないよ。
だけど、場所を選んでほしい。今は外。里のど真ん中。人たくさん。
こんなところで大胆にキスしてるカップルは私たちだけ。
もう恥ずかしくて顔から火が出てきそう。
「サスケ君、私ここじゃ嫌。だってここだとみんなに見られちゃうんでしょ?私はサスケ君だけに見てほしいな」
こうなったら、こっちだってやるわよ。こう言えばサスケ君は諦めてくれる。
案の定サスケ君は黙った。相変わらず私の腰に手を回したままだけど。
でも少しして、にやりとすると、改めて私の方に向きなおした。
「じゃあ、ここじゃなきゃ良いんだな?」
「え?う、うん…」
「それなら話しが早い」
そう言って私の手を取り、歩き始めたサスケ君。
どこに行くの?と聞くと、もちろん俺の家という答えが返ってきた。
え、サスケ君の家ってことは…もしかして…
「たっぷりサービスしてくれんだろ?サクラ」
「い、いやー!離して、サスケ君!」
「さーて、何してもらおうかな」
ああ、サスケ君すっごく楽しそう。
何であんなこと言っちゃったんだろう。
人前でやるのをやめたことは良いけど、これから大変だろうな。
そんなことを考えていても、やっぱりサスケ君だから許しちゃう。
これって、惚れた弱みだよね。
「隙あり」
人前にも関わらず、またサスケ君がキスしてきた。
そして耳元では、可愛いサクラをたっぷりいじめてやるから覚悟しろよと言われたから、私はこれ以上ないくらい顔が真っ赤になった。
そしたら、今まで堪えていた里の人たちがくすくすと笑い始めたから、もうここから逃げ出したい気分になった。
恋人たちの何気ない日常
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10000hit企画小説。楓様へ。
イチャイチャということだったので、チャラスケ風味にしてみました。
企画参加ありがとうございました。