※新婚設定
「……んっ…」
目が覚めたら、私は見慣れない部屋にいた。どうしてここにいるんだろうと体を起こしたとき、隣には本来いるはずのない人物がいたことに私はとても驚いた。
ちょっと待って、と状況を把握しようとまだ寝ぼけている頭を必死に回転させ、考えてみた。
そしてあることが思い浮かぶといつの間にか笑みがこぼれてきた。
「…そっか、私たち結婚したんだ」
私たちは昨日結婚したばかりの新婚ホヤホヤだ。
ここは前から購入していたサスケ君と私のお家で今私の隣で寝ているのは言うまでもなくサスケ君だった。
私はそっとサスケ君の髪を掻き上げサスケ君の寝顔を見てみる。
こんなに油断した姿を見せてくれるなんてとても嬉しかった。
口もとが緩んでいるのが分かるがサスケ君の寝顔が愛しくてたまらなくて、じーっと見ていた。
すると、突然布団の中から手が出てきて一気に私の体は布団の中へ戻された。
「…はよ」
「おはようサスケ君。いつから起きてたの?」
「サクラが起きる30分前から」
なんだ。サスケ君起きてたんだ。
せっかく私の前だけのサスケ君が見れると思ったのにな。ちょっぴり残念。
「…二度寝するか」
「え?」
私が答えを出す間もなく、サスケ君は私を抱きしめて瞳を閉じた。
だから私もサスケ君に寄り添い、大好きと呟いてまた眠りについた。
世界に一つだけの愛の形
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10000hit企画小説。紫音様へ
title by レイラの初恋