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「サクラぁぁ!止まれ!戻って来いー!!」


どうしてあのとき、サスケ君の言うことを素直に聞かなかったんだろう。
私は無茶をして、大怪我をしてしまった。
医療忍者が聞いて呆れるかもしれないけど、どうしてもサスケ君の役に立ちたくて、認めてほしくて、気づいたら敵に向かって一直線に走っていた。


「サスケ君…」

「…」


あのとき、私はしくじって、攻撃を受けた。
敵は次々と攻撃をしてくる。
サスケ君は怪我を負っている私を守るために自ら立ち向かい、サスケ君も大怪我をしてしまった。
救助班に助けられ、木の葉に戻った。
その際、一言もサスケ君は口を聞いてくれなかった。
とうとう嫌われてしまった。全部私が悪い。
サスケ君の言うことを聞かずに一人で突っ走ったから。
涙が出てきそう。
傷が痛いというよりも、サスケ君に迷惑をかけただけでなく、怪我をさせてしまったということに、とても心が痛い。


「…サクラ。何であのとき、勝手に一人であんなマネをした。」

「サス…ケ君…。ごめん…なさいっ。私っ…」


サスケ君はやっと口を聞いてくれたが、目も口調も明らかに怒っていた。


「…俺はお前が死んでしまうんじゃないかと思って、怖かった」

「サスケ君…ご、ごめんなさい…!本当の本当に、ごめんなさい…っ」

「…もういい。二度とあんなことするな。いいな」

「…うん」


嬉しかった。サスケ君が私のことを心配してくれていたなんて。
サスケ君は悪いことは悪いとちゃんと怒ってくれる人。
それに、とても優しい。
私はさっきよりも少し晴れた気分でサスケ君の包帯を付けるため、手を伸ばした。




内緒の恋を胸に抱いて

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10000hit企画小説。カメジ様へ



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