「サースーケー君!」
「……なんだよ」
こいつの名は春野サクラ。同じ7班の仲間だ。
いつもいつも俺にくっついてくる物好きな女だ。
とは言ったものの、こいつのおかげで今の俺がいるんだがな。
「サスケ君!一楽へ寄っていかない?」
「…行かない」
「えー!行こうよ!サスケ君!」
相変わらず面白いやつ。
俺なんか放っておけば良いのに。
こうやってこいつは俺が一言、行くと言わない限りぎゃーぎゃー喚き続けるだろう。
「…少しだけな」
「…え?」
「さっさと食ってさっさと帰るぞ」
俺がそっけなく言っても、うん!と言って嬉しそうについてくるサクラ。
本当にこいつは、いつまで見てても飽きないやつだ。
「サクラ…ありがとう」
「え?なあに?サスケ君。」
「…なんでもない」
青春を駆けまわる僕ら