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任務が終わり家へ帰ると、迎えてくれるのはサクラ。
このサクラというのは今では俺の女で、昔は仲間だった。
だけど次第にサクラへの想いが強くなり"ただの仲間"だけでは抑えきれなかった。
サクラが昔から俺に好意を寄せていてくれたことは知っていた。
俺はそれを知っていてサクラの気持ちに答えることはなかった。
サクラを見るたびに胸がドキドキするということを隠しながら。
そんな俺にサクラは全身で俺への愛を語ってくれた。
やっぱり俺はサクラのことを好きだったんだと思う。
そして俺もサクラに気持ちを伝えた。
サクラは泣いて俺の胸へ顔を埋め、こくんと頷いた。
そのときから俺たちは"仲間"ではなく"恋人"という関係になった。
今でも仲間であることに変わりはないのだが、そのときより絆は深いはずだ。
俺もこの先ずっとサクラを大事にしていきたい。
突き放し、さんざん傷つけた俺をサクラはずっと愛してくれていたんだ。
今度は俺の番。


「おかえりなさい!サスケ君!」

「ただいま」


いつものようにただいまのキスをして、サクラの手料理を食べて、それからまたキスをする。
そして少しの間2人でソファに座り、何をすることもなく指を絡ませて手を繋ぎ、寄り添って過ごす。
この時間、俺はいつもサクラのことを深く考える。昔のことや今のこと、これからのことを。


「…どうしたの?サスケ君。具合でも悪いの?」

「…なんでもない。サクラ」

「なあに?」


きょとんとした顔でサクラは俺を見上げた。
今では座っていてもはっきりと分かるような身長差。
無意識の上目使いで何度理性が飛びそうになったことか。


「…今夜は寝かせない。覚悟してろよ」


サクラと一緒に甘い夜を過ごす。
とても幸せなことだ。
また明日、朝になれば隣には愛しい君がいる。
そしておはようのキスをしてまた一日をはじめよう。
俺の未来には必ずサクラがいる。
俺の隣でいつまでも笑っていろよ。
そしたら、一生お前は俺のもの、俺はお前のものになっていれる。
二度と寂しい思いをしなくなる。
そんな未来を一緒に作っていこう。




愛しい愛しい愛しい

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企画「rendezvous」様へ提出。



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