「サクラ」
「なに?サスケ君」
サスケに呼ばれ、サクラが振り返るのと同時に唇に温かいものが触れた。
それは、サスケの唇だった。
深いのではなく、触れるだけの優しいキス。
「さ、サスケ君!いきなりなんで!?」
「…したくなったから」
嘘じゃない。正直な気持ちだ。
サクラは日に日に可愛さを増している。
サクラを狙っている男は山ほどいるだろう。
でもこうやってサクラにキスをして良いのは俺だけだ。
そうであってほしい。
「サクラ…」
細くて綺麗なサクラの体をサスケは自分の腕に閉じ込める。
まるで「サクラは俺の」と言っているようにギュッと強く抱き締めた。
そしてまた、触れるだけのキスをする。
「サスケ君。今日はなんだか甘えんぼだね」
「……今日だけはな。甘えるのも悪くねぇ」
世界中の誰よりもキミ