いつからだろうか。
あいつのことを好きで好きでたまらなくなったのは。
俺の傍でいつも笑顔でいた。
気づいたらその笑顔に助けられていたんだ。
「サクラ、どこか行くのか?」
「ちょっと綱手様に呼ばれているの」
「……そうか」
任務の用事なのは分かっている。
けど、少しでも俺の傍を離れてほしくない。
常に隣にいてほしいというのが本音だ。
「……大丈夫だよ。サスケ君。私はどこにも行かないわ。ずっとサスケ君の傍にいる」
サクラはそう言って子供を抱くみたいにギュッと俺を抱きしめてくれた。
そして、俺の頭を撫でて行った。
「…あいつには全部お見通しってわけか」
どうやら俺は人一倍女の趣味は良いらしい。
この世にあんな良い女がいる。
そいつを好きになり、今一緒にいる。
俺はなんて幸せなんだろうと思う。
前の俺だったらこんな幸せは訪れなかった。
「全部サクラのおかげ…か。感謝しないといけねぇな」
そして今度は俺がサクラを幸せにしてみせる。
俺のすべてであいつを愛してみせる。絶対。
君を愛する気持ちは世界一