恋する動詞111題 | ナノ


もしも彼女を色でたとえるならば、間違いなく白だと思う。純粋で可憐で裏表のない優しい彼女にはピッタリの色だ。それに比べて俺は何色だろう。黒に近いか白に近いか。でも、できるだけ彼女に見合った優しい色のほうがいい。そうすれば、彼女を俺のものにしたときもっとよりよく綺麗な色に染まるだろう。たとえば、そう。赤がいい。赤だったら白と混ぜたら桃色になる。桃色は恋の色だ。彼女との恋がうまくいくというおまじないでもあり、100パーセントそうなるという誓いの色。そんな美しい色が俺達二人だけの色だったなら、きっと幸せになれるはず。


「ねぇ、桜乃ちゃん」
「なんですか?幸村さん」


無邪気に微笑んでくる彼女はやはり白がお似合いだ。同時に桃色も似合う。きっと、そういう色が似合うんだと思う。何にでも染められる白。俺はどういう色で、それによって彼女がどんな色に染まるのか、楽しみだ。


「…うん、やっぱり君はすごいよ。」


俺を魅了する天才。そんな君だから俺の色に染まってほしくなる。



染める

title by 確かに恋だった様



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