恋する動詞111題 | ナノ


俺はあることをすっかり忘れてしまっていた。とても重要なこと。そう、ルーシィは超が付くほど「鈍感」だってこと。だから他の奴らがルーシィを狙っていても全然気づかねぇからあんな無防備に笑ってるんだ。いつもいつもナツやロキはルーシィにべったりくっついて離れようともしない。ルーシィはそれをただの仲間としてのスキンシップだと思っているらしい。それはそれでアイツらに少しは同情するが、それでも抵抗のひとつもしないルーシィを見てると胸がモヤモヤする。ルーシィ、俺以外に可愛い姿見せるなよ、そう言ってやりたい。あーもう。イライラする。


「ルーシィ…」
「あらら、どうしたの?グレイ。ヤキモチでも妬いているのかしら」


…何でミラちゃんにはお見通しなんだよ。
あーそうだよ、妬いてるよ。ルーシィがモテるから悪いんだ。そんなことも知らないで自分に好意を寄せている奴らにまで笑顔を振りまくから。あーどうすっかな。もう俺はルーシィのことになると悩んでばかりだ。



悩む

title by 確かに恋だった様



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