「ひゃっ!ぐ、グレイっ!!」


この男、グレイは脱ぎ癖があってカッコ良くてあたしの彼氏。
両想いと知ったのはついこの間。付き合いはじめたのもついこの間。キスをしたのもついこの間のこと。
それからというものグレイはこうやって毎日あたしに構ってくれるようになった。
人前で手を握ったり、抱きついたり、キスしたり。

(あ、あたしとしては、少し…いやかなり嬉しいんだけど…///)

そんなこんなですっかりギルドの公認カップルとなったあたしたち。


「どうした、お姫様」
「ちょっ、み、みんな見てるのに///」
「関係ねぇだろ」


ううっ…ちょっと、いやかなり恥ずかしいけど、とても幸せ。
グレイの腕の中にいると、とても安心する。愛されてるんだなぁって思う。


「ねぇ、グレイ。あたし今、すごく幸せ」
「んあ?そんなの当たり前じゃねぇか。俺だってルーシィといれて幸せだよ」
「…そっか」


なんだか嬉しい。グレイってやっぱりカッコイイなぁって思う。


「何ニヤついてんだよ?」
「なっ…///ニヤついてなんかいないわよ///」


くすくすと笑うグレイもカッコイイ。ってどんだけあたしグレイのこと好きなのよ、って自分で自分にツッコミを入れる。
でもしょうがないよね。だって、グレイのこと世界で一番愛してるんだもん。
グレイもあたしと同じ気持ちだったらいいな。それに、一度でいいからグレイに「世界で一番愛してる」って言われてみたい。


「世界で一番愛してる」


あーん。そうそう、最高。グレイの甘い声でこんなこと言われたらあたしもうっ…て


「…ふぇ!?」
「言ってほしかったんだろ?」
「ん、なっ!あ、あたしもしかして声に…?」


グレイにはあたしの考えは全部お見通しだった。
グレイはいつもそうやってあたしがほしい言葉を何の気なしに囁く。そしてあたし反応を見て楽しんでいる。
あたしばっかりドキドキしてバカみたい。たまには仕返ししてやりたい。


「グレイ…大好き!」
「うおわっ!る、ルーシ…」


思いっきりグレイの唇に自分の唇を押しつけた。
グレイは少しだけ後ろによろめいたが、立ち直すとすぐに力強くあたしを抱きしめてくれた。
グレイの温もりが伝わってきて、すごく心地良い。


「グレイ…大好き…」


もう一度グレイの腕に力が籠った気がした。




はちみつみたいなイチャイチャ
(グレイはずっとあたしのもので、あたしはずっとグレイのもの)


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