今日は10月31日。世に言うハロウィンというお祭りの日だ。 もともとハロウィンはこの国でできたのではないため、お祭りをしないという人や、やっていても参加しないという人が多いだろうが、ここマグノリアでは、毎年恒例のハロウィンパーティーが開催される。 フェアリーテイルの皆はそれぞれ仮装し、怪しい雰囲気を漂わせ今宵の夜は盛大に行われるハロウィンパーティーへと向かった。 グレイとルーシィもまた、仮装をして、パーティーに向かう途中だった。 吸血鬼の衣装を着たグレイはルーシィの家へ迎えに行った。 インターフォンは押さずに、無断で侵入するとそこには、髪をまとめアップにし、ピンクのセクシーなドレスを着た仮面舞踏会のお姫様の格好をしたルーシィがいた。
「る、ルーシィ…その、格好…」 「きゃっ!ぐ、グレイ!?どうして!?まさか、不法侵入!!」
ルーシィの格好を見たグレイはしばらくそこから動けず、声も発せず、ただ固まるのみだった。 ルーシィのドレス姿はグレイの理性の糸を切らせるには十分過ぎるほどで、これから祭りに行くのにベッドインすることは許されずただ黙ってそれに耐えるしかなかった。 だけど、見れば見るほどルーシィのその姿は色っぽくて可愛くて、自然と顔が赤面してくるのが分かる。 もう耐えられないとばかりに拳を強く握り締めた。
「グレイ?どうしたの?」 「ルーシィ…」
上目使いで見上げてくるルーシィの顔は本当のお姫様のようにきらきら輝いていて、まさに今気絶するかと思うような殺人的な可愛さだった。 ああ、もうダメだ。いや、我慢だ。こんなことを頭の中でぐるぐる考えていて、やがて考えは一つにまとまった。
「ルーシィ…Trick or Treat?」 「え?グレ…んんっっ」
ルーシィの唇を一瞬にして奪う。それは、触れるだけの優しいキスではなくて、何も考えられなくなるような激しい口づけ。 舌を絡め取り、細い銀の糸が口元を伝ってもそれは止まることはなく、続いた。 ルーシィが酸素を求めグレイの分厚い胸をとんとんと叩いたことでやっと離れていった。
「グレイ…どうして…いきなり…」 「お菓子…持ってるか?」 「そんなの、まだ、持ってない…」 「んじゃあ…」
イタズラしてもいいんだな?そう耳元での囁きにルーシィが赤面してしまった。
「おい。ルーシィ。それ、誘ってんのか?」 「え?何が?」 「…その顔。真っ赤になってて、誘ってるようにしか見えないけど」 「んなっ///さ、誘ってなんか///」 「可愛すぎんだよ。バーカ」
もうどうにでもなれ。先ほどのキスでグレイの理性は完全に失われた。 これからハロウィンパーティーに行くために着たルーシィのドレスを上から下まで見回してから今度はそれを脱がしにかかった。 ルーシィはきゃっ、と声をあげて抵抗するが、その口はグレイによって塞がれてしまって結局抵抗なんて無意味なものとなった。 グレイはルーシィを横抱きにしてベッドの上まで運び、どさっと下ろすとルーシィの上に覆いかぶさった。
「ちょ、グレイ!これからパーティーに…」 「ルーシィのその姿、誰にも見せたくねぇ。」 「何よそれ///それがパーティーに行かない理由にはならないじゃない///」 「いいや。それだけで十分過ぎるほどの理由だろ。それに俺はもうやる気満々だし」
二ヤリと笑い、またまた深い口づけをルーシィに贈る。ルーシィは抵抗せずにそれを受け入れた。 グレイの唇がだんだん首筋へと下がっていくのと同時に右手はルーシィの右胸まで到着した。 そこから円を描くように回されていく。ピクリとルーシィの身体は反応した。
「ん…ふぁ…あっ…」
甘い声は我慢することができずルーシィのピンク色の唇から漏れる。 そんなルーシィの声を聞いてグレイは興奮したのかさらに強く胸を愛撫していく。
「んっ…あっ…ぐ…れいっ…」
ルーシィの声もだんだんと激しくなっていった。 さらに、グレイの唇はルーシィの胸まで降りていき、固くなった中心部分を甘噛みしていく。 それまで胸にあった手は下まで降りていき、ルーシィが一番感じるそこに一気に突き上げた。
「ひゃっ、あっ…ん!」
ヌルヌルと次々と愛液が吹き出してくる。指の数を2本…3本…と増やしていく。その液体は勢いを止めなかった。 ルーシィの身体からどんどん出てくる愛液をグレイはルーシィの太股の間に顔を埋め己の舌ですべて舐めとった。
「あんっ…あっ…グレイっ…」 「ルーシィ…すっげぇ、出てくる…甘い…」 「い…や、あんっ…」
いやらしい音が部屋中に響きわたった。
ルーシィの甘く色っぽい声は盛大なハロウィンパーティーの会場までは届かなかった。 ルーシィとグレイは年に一度しかないハロウィンの祭りには姿を現さず、欠席とされた。 ルーシィはグレイの腕の中で、グレイはルーシィの中で二人同時に果て、そのままベッドに倒れ込んだ。 眠る間際、グレイが言った一言にルーシィは赤面し、真っ赤になった顔を見せまいとグレイの胸に顔を埋めそのままの状態で瞳を閉じ、眠りについた。 グレイはそんなルーシィに対して優しく微笑むとルーシィを抱きしめたまま、自分も瞳を閉じ夢の世界へと入っていった。
―世界で一番愛してる
ルーシィは眠る間際グレイに言われたこの言葉を夢の中で思い出しては静かに微笑んだ。
キャンディみたいなあの子を食べさせて
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2012年「ハロウィン企画」 あおさん、リクエストありがとうございました。
お菓子持ってないルーシィがグレイにイタズラされてしまうシチュって萌えますよね! このあとギルドのみんなにいろいろと聞かれちゃうんだろうなぁ…。 グレイにイタズラされたなんて言えないルーシィは真っ赤に←なんて可愛い…! 気に入っていただけると嬉しいです。それでは、これからも当サイトをよろしくお願い致します!
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