※兄妹パロ/赤也兄/桜乃妹




「私、赤也お兄ちゃんのことこれくらい大好きです!」


そう言って俺と一つ違いの妹の桜乃はそう言って自分の両腕を大きく広げてみせた。
にこにこしながら俺のことを好きと言ってくれる桜乃は本当に可愛い。
こんな可愛い妹をもった俺は本当に幸せ者だと思う。
先輩たちや親からは全然似てねぇって言われるけど、別にそんなことはどうだっていい。
俺の傍に桜乃がいてくれることが重要なんだ。

昔から「さくら、おおきくなったら、おにいちゃんのおよめさんになる!」って言ってた桜乃は今でも兄っ子だ。
頭を優しく撫でてやれば、気持ちよさそうに目を細める。
そしてまた、あの可愛くて、見てると和むような優しい笑顔を見せてくれる。
その瞬間がたまらなく好きだ。
俺にしか見せない桜乃の笑顔はもちろん俺のもの。


「お兄ちゃん?どうしたの?」
「え?な、なんでもない、なんでもない!」
「本当?」
「ああ、それより、いきなりどうしたんだ?その…大好き、だなんて」
「あ…///え、えっとそう思っただけです…ごめんなさい…」
「いやいやいや、謝んなくていいから!」


超嬉しいから、まじで。
可愛い顔して、上目使いで、癒しの声で、「私、赤也お兄ちゃんのことこれくらい大好きです!」なんて両腕を広げて言われちゃ即ノックアウトしてしまう。
現にもう立っているだけでもやっとの状態になってしまった。鼻血も出そうなほどだ。


「桜乃、俺はこーんくらい桜乃のこと好きだ!」


今度は俺から両腕をめいっぱい広げて言ってみた。
桜乃よりリーチの長さがある俺は桜乃の気持ちよりも大きいことを表現してみせた。
そしたら桜乃は自分はもっともっと好きだと体全体を使って必死に言う。
ああ、もうダメだ。桜乃可愛すぎ。もっと自覚を持ってください…。


「わ、私ははもっともっと好きだもん!」
「…桜乃、可愛すぎ!」
「きゃっ!」


ぎゅーと抱きしめてやれば、遠慮気味に背中に手を回してきてくれる。
腕に力を入れれば、それに答えて桜乃も腕に力を入れて俺を抱きしめてくれる。
ああもう。何て言うか、ずっと傍にいてほしい。
俺ってこんなにシスコンだったのか。ま、桜乃だからしょうがないっか。


「…桜乃大好き!」
「…私も、お兄ちゃん大好き!」






(誰のでもない"俺の"桜乃だもんな!)












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