「財前さん、大好きです」


いきなり大告白をしてきたのは俺の彼女、竜崎桜乃。
普段はそんなこと滅多に言ってくれへん消極的な桜乃やのに、今日は抱きついたりと大胆な行動をとっていた。


「んなっ!い、いきなり、どしたん」


俺は自分の腕にすっぽりはまる彼女を優しく抱きしめ返した。


「…なんとなく、です」
「そんな可愛えこと言うてると襲うで」


ほんの少し冗談を混ぜて言ってみた。
きっと顔を赤くして俯いてまうやろと頭の中で想像しながら。
せやけど、彼女の反応は俺が描いていたものと真逆のものやった。


「財前さんとなら、いいです」
「…本気で言うとんのか」
「…はい」
「…遠慮せーへんからな」


ゆっくりと桜乃の上に覆いかぶさり、優しいキスを繰り返した。


(桜乃って柔らかいんやね)
(きゃっ!ざ、財前さん…///)


END.


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