「桜乃ちゃんは好きなやつ、おらへんの?」
「え、すすす好きな人ですか!?」


あ、いるんだ。相変わらず分かりやすいし、可愛い反応やなー。


「隠さんでもええよ。分かったから。せやけど、…誰や?」
「ふぇ!?い、いるなんて一言も言ってませんよ!?」
「その反応いるって言うとるのと同じやで」


う〜、と唸って一人で百面相をしている桜乃ちゃん。
こんなにかわええ子が今俺の目の前におるのに、逃すわけがないやろ。
好きな奴がおるなんて、どうでもええわ。俺はこの子を今すぐにでも手にいれたいんや。


「俺も、好きなやつおるんやけど、聞いてくれへんか?」
「へ?白石さんの好きな人ですか…?」


桜乃、そう耳元で言ってみる。
彼女が一瞬にして耳まで真っ赤になったことは言うまでもない。


(一週間以内に夢中にさせたる)


END.


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