(めんどくさ…)


ただいま英語の授業中。
帰国子女のリョーマからしてみれば、英語の授業なんてやらなくても同じなのだ。


(あ、竜崎)


リョーマと同級生、そしてテニス部顧問の孫、竜崎桜乃のクラスは体育の時間。
相変わらず長いみつあみで、リョーマ曰くそのみつあみで一発で桜乃の姿が見つけられるという。


(何やってんの、足元危ない。転びそうじゃん)


先生の話しも聞かないで、桜乃の様子を見て楽しんでいるリョーマ。
自分では気づいていないが、かなり嬉しそうだ。
いつものポーカーフェイスは崩れていないため、他の人が見ても分からない。
でも、桜乃の親友の小坂田朋香が見たら一発で桜乃絡みだと分かるだろう。
リョーマは自分では気づいていないが、桜乃のことを好きみたいだ。


「先生、保健室行ってきます」


そう言って教室を飛び出た。
向かう場所はもちろん桜乃のところ。
つまらない授業をサボってこれから楽しい時間のはじまり。


「ねぇ」
「ほぇ?リョ、リョーマ君!?授業は…」
「俺と一緒に授業サボらない?」


(君のもとへ一直線に駆け抜ける)


END.


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