あ…何かこれって…すごくヤバいかも。
長年の経験で、グレイがあんな緩んだ顔をしているときはだいたいエッチなことを考えているということが分かった。
つまり、そういうことで…。


「あ、あの…グレイ?」
「ん?どうした、ルーシィ」
「な、何でさっきから…に、ニヤニヤ…してるの?」
「そうか?考えていることが顔に出ちまうのかもな」
「え゛。あ、あの…グレイ、とりあえず…さよなら!」
「待てよ」


逃げようとしても、すぐにグレイにつかまってしまった。
ああ…何であたしってばこんなに足が遅いんだろう。もっと走る練習しておけばよかった。
スイッチが入ったグレイはもう誰にも止められない。


「ルーシィ…ヤろうぜ」
「ほ、本気で言ってんの?」
「ああ、もちろん」


もうダメだ。そう観念して目を瞑った。
目を瞑った瞬間、一気に唇が奪われた。どんどん深くなっていって、息ができなくなる。
それでも離してはくれなくて、グレイの思うがままになっていった。


「ルーシィ、愛してる」


最中に何度も何度もそう言ってくれるグレイを愛しいと思った。


END.


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