「ねぇ赤也。桜乃ちゃんとはどこまで進んだの?」
「げほっ!」
突然黒い顔して部長が桜乃の名前を出すから俺は飲んでいたスポドリを吹き出してしまった。
「な、何スかいきなり」
「別に?ただちょっと気になっただけだよ。まさか、桜乃ちゃんが俺ら(俺)じゃなくて君を選んだことはちょっと(かなり)納得いかなかったけど、でも桜乃ちゃんが選んだんだからしょうがないじゃない。(まだ諦めたわけじゃないけど)だから君たちを応援することにしたんだよ。それに、可愛い後輩がどこまでいったのか聞くのは当然でしょう?」
ああ…幸村部長怖い…。言ったら何されるんだろう…。桜乃…助けて…。
「で、どこまでいったの?」
「え、いや、それは…」
ええい、もうどうにでもなれ!
「さ、最後までいったっス!」
シーン…
周りが静まり返った。そして、なぜかピリピリとした空気が漂ってきた。
幸村部長の方を見ると、なんとも言えないような表情で俺を見降ろしていた。
ああ、もう。俺今日死ぬかも。
「赤也、覚悟はいい?」
「か、勘弁してくださいー!!!」
END.