02
「あぁ、彼女達がね私に謝りにきたの。」

「彼女たちが?」

あそこまで念を押しておいたのに、そんな簡単に彼女たちが打ち明けた?一体どうして?

「うん。泣きながら私のところに来てね?『花井さんに脅されてた。』って。」

花井さんに脅されてた、か。

「何でも、父親の運営する会社を潰すとかいろいろと脅されてたらしいの。その上、株式も買い占められてたみたいで、言いなりになるしかなかったらしいの。」


あぁ、やっぱりどうしようもないか。せっかくここまで御膳立てまでしたのに結局君はこの程度。

何度もいうように、私はつまらない事が嫌い。一度きりの人生なんだ、どうせなら楽しく生きたいからね。
だから、今までは少し大目に見てきたけどここまで待ってこの程度。もうこれ以上期待をしても君はもう無理なようだね。

つまらないものに割く時間はこれ以上もうないよ。


「そう、教えてくれてありがとう。これ、お礼にもならないかもしれないけれど、一応お礼。受け取って?」

「ううん、小夜ちゃんの力になれるならこれくらいなんてことないよ!
お礼なんていいのに…。でもありがと!」











さあ、チェックのコールをならそうか。

フェイクのクイーンは既に用済み。始まる前から局面は詰んでたけれど、まあ暇潰し程度にはなったかな。
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