![]() | 「あぁ、彼女達がね私に謝りにきたの。」 「彼女たちが?」 あそこまで念を押しておいたのに、そんな簡単に彼女たちが打ち明けた?一体どうして? 「うん。泣きながら私のところに来てね?『花井さんに脅されてた。』って。」 花井さんに脅されてた、か。 「何でも、父親の運営する会社を潰すとかいろいろと脅されてたらしいの。その上、株式も買い占められてたみたいで、言いなりになるしかなかったらしいの。」 あぁ、やっぱりどうしようもないか。せっかくここまで御膳立てまでしたのに結局君はこの程度。 何度もいうように、私はつまらない事が嫌い。一度きりの人生なんだ、どうせなら楽しく生きたいからね。 だから、今までは少し大目に見てきたけどここまで待ってこの程度。もうこれ以上期待をしても君はもう無理なようだね。 つまらないものに割く時間はこれ以上もうないよ。 「そう、教えてくれてありがとう。これ、お礼にもならないかもしれないけれど、一応お礼。受け取って?」 「ううん、小夜ちゃんの力になれるならこれくらいなんてことないよ! お礼なんていいのに…。でもありがと!」 さあ、チェックのコールをならそうか。 フェイクのクイーンは既に用済み。始まる前から局面は詰んでたけれど、まあ暇潰し程度にはなったかな。 |