02

あれから柳生達の驚いたような声も歯牙にもかけず、私は走った。

走って走って走って走って走って、そして気づいた時には部屋を飛び出してどこか知らない場所にいた。

椅子に半ば倒れるように座り込む。
足が限界だったのもあったけど、これ以上立っていられる気がしなかったのだ。

そして、考える。

私の中の彼らは仲間を大切にしていて、カッコよくて、ちょっとやきもちやきで、そして、そして何より私を愛してくれてた。

なのに、何で……?
何で1番愛してくれていた仁王があいつを大切にしてるの?私だから好きだと言ってくれた幸村はあいつに恋してるの?他の女とは違うって言って1番私になついていた赤也は?そんな3人に呆れながらも、私を愛しげな目で見てた柳やジャッカルは?

皆に囲まれて幸せだった私は何処に消えたの?

「……あは、…なぁんだ、きっと皆あいつに操られてるのね?大丈夫、私は皆のことが大好きだから、それぐらい許す、許すよ。それより私が皆を救ってあげなきゃね?だって私がお姫様だもの!皆、もう少しだけ我慢しててね?」

にたり、と赤に縁取られた唇が歪に歪んだ。


―――――――――――
捕捉しておくと、美羽ちゃんは現実を受け入れたくなくて、自分の脳内妄想と現実がごっちゃになっている状態です。
つまり、少し壊れたて感じになっています。わかりずらい文章ですみません(´;ω;`)
てか、いつの間に美羽ちゃんはこんな病みキャラに…?
とりま文章力欲しいです(´`)
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