02

「叶え、られる?」

――ほんとうに?

「叶えて、くれるの?私のねがいを?」

「ええ、叶えてあげられる。」

これは…夢?私の脳が見せている都合のいい夢なのかな?目の端で青が揺れる。

「ほんとう、に?」

「もちろん。貴女の願いを補助までつけて叶えてあげられるわ。」

―…本当に都合のいい夢?

「どうする?」

あぁ、やっとだ―…。

「答えなんて決まってる。叶えて!!」

「ふふ、分かったわ。でもね、1つ条件があるの。それでもいい?」

「いい!いいから!何でも条件飲むから!叶えて!」

「貴女の××、確かに承りました。」

ふわり、彼女の周りで青が渦巻く。

「あぁ、あとこれは個人的なものだけどね?諦めちゃだめよ?諦めなければ道は必ず開けるのだから。
約束、できるかしら?」

さらり、と彼女が首を傾げたと同時に彼女の肩から金糸のような髪がこぼれた。

私はゆっくりと頷いた。すると目の前が真っ白になり、私の意識はホワイトアウトした―……。



誰も居なくなった青でくすり、と笑いを洩らすのは先ほどの女性。

「諦めちゃだめ、なんて滑稽過ぎて笑えちゃうわ。」

くすくすと笑い続ける彼女。

「でもまぁ所詮は玩具(マリオネット)。滑稽なぐらいが丁度いいのかもしれないね。」
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