03-04  


「ただいま帰りましたよ〜…」

出来るだけ旦那に見つからないよう、こっそりと城に入る。
(遥奈ちゃんには悪いけどばれないうちに俺様が食べちゃおっかな―。)
なんて邪なことを考えたのが悪かったのか、

「おぉ、佐助ではないか。ちょうど今探して………なにやら甘い匂いがする…」
(あぁもうなんで気づくんだよこの甘味バカは!)
「佐助、そなた某に隠れて一人で「違うから!今日行ったところの子が甘味を作ってくれて、旦那の話したらじゃあ旦那にも、ってくれたんだよ。はい。何でも南蛮のしふぉんけぇき?とか言うやつらしいよ…。」ふむ、まっことよい香りがする!南蛮の甘味とは興味深い。

!!!うっうまいでござるぅぅううああぁあぁあ!!このふわふわの舌触り!!ちょうどいい甘みがさらにそれをひきたてている…!」
「ちょ、うるさ!(まぁいいや。今のうちに……!)」
「佐助ぇえ!」
「(う゛!)」
さ い あ く だ!!
「この甘味を作ったお方に会いたいでござる!!」
(はいきたー!!はぁもうやだ。)
「でも作ったの女の子だよ?」
「な!?」
「しかも旦那より年下のの。」
「ぐっ?!」
「(これはもしかしていけるんじゃない?)旦那そんな年頃の女の子と喋れるの?」
「ぐむっ!?」
「(よしっ!折れろ……!)」


「幸村ぁあああ!男としてそれぐらい乗り越えられんでどうするっ!!」
「おっお館方さま!?」

(………はは、終わった……。何で大将でてくんのー…。)

「幸村ぁ!この儂を越えたいのならそのぐらいの障害乗り越えてみせよ!!」
「おぉお!この幸村、必ずやこの障害乗り越えてみせましょうぞ!!お館様ああああ!」
「それでこそ漢じゃ!!幸村ぁあああ!!」
「おおやかたさばぁぁあああ!!」
「ぅゆきむらぁああぁあああ!!」
「ぅおぉやかたさばあぁぁあああああ!!!」

(は、はは、は……仕事は増えるし、遥奈ちゃんの存在ばれるし、もう俺様散々だよ…!あぁあああ!何であんな事言ったんだよ、あの時の自分…!!!)

出会いの予感…?
(他の軍に転職しようかな…ほんと。)
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