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「あぁ、うん。大好きなんだ。綺麗な曲でしょう?」

今日も私は嘘を吐く。当たり前に、呼吸のように、平然と。

「そうじゃのう…
なぁまた今度歌ってくれんか?」

まーくんの表情が一瞬陰ったように見えたが今はいたって普通の顔をしているので私の見間違いなのだろうか。まああんまり気にしない方向でいくことにしよう。

「Amazing Graceを?」
「次は別の曲がええのう。」
「ん、分かった。」
「ピヨッ」

やっぱり変な人だった。

(これは喜んでいるのかな?それとも何か突っ込むべきなのかな…)

「まーくんは何組なの?」

スルーすることにした。

「っ(まーくん…っ!)俺はD組じゃよ。名前は何組なんじゃ?」
「私はB組だよ。以外と近いんだね。」
「遊びに行ってもいいかのう?」

何だか少しまーくんが可愛く見えてしまった私の目はおかしくなったからだろうか。

「ふふっ喜んで」


鼓動は響く
(私の存在意義はやっぱり嘘しかないのだろうか)
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