星に願う

隠されたその白


「ねぇねぇ、ユナ!明日お買い物行かない?」
「お買い物?」
「そ!息抜きも必要でしょ?それに色々いるものもあるでしょ?」
「、う〜ん…」
「シンドバッド様にはもう許可取ってあるからさ!」
「……」
「ね?私ユナと買い物行きたいの…」
「っ行く!」

ピスティのしょんぼりした顔は一種の兵器だと思った瞬間だった。







「あ、見て見てユナ!これ可愛い!」
「ほんとだ!ピスティに似合うね!」
「ほんと!?可愛いし買っちゃおっかな!」

あんなに渋っていた自分が嘘のように、私は楽しんでいた。考えてみればこっちにきた初日しか、私は街にでていなかったのだ。見るもの全てが新鮮で面白い。

「ったく、ピスティはどんだけ買うつもりだぁ?」
「はは、ごめんねシャルルカン、付き合わせちゃって。」
「気にすんな!つーか荷物ほとんどピスティのじゃねぇかよ。お前ももうちょっと買ったら?」
「気に入ったのがあればね。」

たまたま街に出る前に出会ったシャルルカンがピスティによって荷物もちに任命され、今荷物を持たされている。まぁでもなんだかんだ言ってついてきてくれる辺り、彼も優しい。

「ね、ユナ!さっき見つけたんだけど、これどう?絶対ユナに似合うと思うんだ!」

いつの間にか買い終えて帰ってきていたピスティが私に服を差し出した。見てみれば、白を貴重としたふんわりとした可愛らしい服で着心地もよさそうだ。でも、

「確かに可愛いけど…露出、多すぎない?」
「えぇ?ユナはもっと肌出してもいいぐらいだと思うんだけど。」

ピスティがさらりとそんなことをいう。そんなに肌を出すなんてとんでもない。というかなによりこんなお腹晒せない…!

「まぁ一回試着してみりゃいいんじゃねぇの?」
「そうだね!ほら、着てみて!」
「うええ?着るの?」
「うん!ほら!」
「うわわ!」

シャルルカンの余計な一言で私は試着室へ押し込まれてしまった。出ようと扉に手をかけても、開かない。…………着るしかない、のか。しぶしぶ持たされた服に着替えた。

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