思わず振るった拳


何故、

「ちょ、離して」
「ん〜やだv」

どうして、

「苦しい」
「ボクがそれだけ君を愛してるってことさ★」

ぶちっ

「邪魔なんだよばーかあああああ!」
「ぐふっっ」

こんなことになってるんでしょうか、神様。私何かしましたか。こんな変態に付きまとわれなきゃならないぐらいのことをしたんですか、酷いです。

「相変わらずツンデレなんだから◆」
「っ何で全力で殴ったのにけっろっとしてんだよ、変態!」

神様に話しかけてる最中に復活した目の前の変態はにやにやとしている。というかお前にデレたことなんてねーよ。お前に出れるぐらいならクロロにちゅーする方が……あ、やっぱ無理。両方ダメだわ。そんなことしたら私死ぬ、自己嫌悪で。

「愛の力さ」

うぜぇえええ!え?なんなの、そんなに死にたいの?

「寄んな触んな息すんな」
「んー、言葉責めもいいけどボクはデレてる名前の方が好きだよ◆」
「っどこ触ってんだ、セクハラ野郎!」

いつの間にか隣に来ていたヒソカが私の腰を撫でた。あ、今全身鳥肌たってる。

身の危険を感じた私はその場から逃げ出した。

ぐいーんっ

否、逃げ出そうとした。何かに引っ張られるように私はヒソカの腕の中に収まった。

「おや★名前の方から飛び込んで来てくれるなんてね◆」
「バンジーガムとか使ってんじゃねーよ!離せあほっ!私の純潔が!!」
「大丈夫さ★名前がボクを求めない限り無理矢理するなんてことしないから」
「、ヒソカ…」
「ボクは紳士だからね★」

な、なんかヒソカのこと誤解していたのかもしれな……ん?

「とか言いながらお尻なで回すんじゃねえよ!」
「ぐほぉっ!」

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