君と僕の関係 | ナノ

「みーちゃんのあほー」

「あほじゃないのだよ!」

あれから大変だった。そりゃあもう大変だった。(大事なことなので二回言いました)高尾はあり得ないもの見るような目で見てくるし、宮地先輩は雑誌に書いてたことも実は本当なんじゃないかって疑うし。もう厄日だ!

「まぁお前は今日おは朝で最下位だったから仕方ないのだよ。」

みーちゃんのその台詞にぷちり、と何かが切れた。

「みーちゃんが余計なこと言わなきゃこんなことにはならなかったんだよおおおお!」

「ちょ、バスケットボールを投げるな!」

怒りに任せて手当たり次第にボールを投げる。これくらいしてもきっと許されると思う。

「もー!帰りアイスね!」

「嫌なのだよ!」

「みーちゃんのせいでこんなに疲れたんだからそれくらい奢ればあかー」

「俺は事実を言っただけだろう!」

じと目でみーちゃんを睨むが視線をわざとそらしやがった…!むむ、こうなったら絶対にアイス奢らせてやるんだから!

「じゃ勝負しよう!5本ずつスリー打って、先に外した方がアイス!」

「どれだけアイスが食べた……分かった!分かったからボールを投げようとするな!」

分かればいいんだよ、分かれば!
しかしみーちゃんはそこで、ただし、と条件を付け加えた。

「スリーのラインからではなくここからにするのだよ。」

「は?」

みーちゃんが立っているのはスリーのラインとハーフラインの間だ。
そんなとこから何本も打ったら腕筋肉痛になるじゃん。ただでさえ久しぶりなのに…!


「どうした?自信がないのか?」

しかし、挑発するみーちゃんについ怒りに任せてのってしまった。

「やるよ!後で泣いても知らないから!」

「じゃあ真白からいくのだよ。ほら、」

みーちゃんからバスケットボールが手渡された。………言ってしまった私の馬鹿あああああ!

でもこのむしゃくしゃを解決するには勝つしかないんだ、頑張れ私!

私はみーちゃんの指定した位置に立ち、シュートを放った。





















「ちょっとみーちゃん、はぁ、いい加減外してよ!」

「嫌なのだよ!っふ、」

あれから軽く100は打っているのに全然外れる気配がない。いい加減腕がぷるぷるしてきた。

「うぐぐ」

しかし、そう唸っている間にもみーちゃんは5本全て入れてしまった。
シュートを打ちながらどうやってみーちゃんを負かそうか考える。
………!ふふふ、良いこと思い付いた!
私は腕の疲労も忘れ、5本さっさと全て入れた。
そしてみーちゃんが打つ直前、

「みーちゃん、ラッキーアイテム無くなってるよ」

「なっ?!」

がごんっ

「…しまった、」

「うふふ…、やったー!」

「卑怯なのだよ!」

みーちゃんの視線の先にはラッキーアイテムはきちんとある。

「動揺した方が悪いの!じゃハーゲンダッツよろしくね!」

「な!高いのだよ!ごりごりくんで我慢しろ」

「えぇー?まぁいいけど」

何だか体を動かしたらストレスが発散された気がするし、みーちゃんには勝ったし、ごりごりくんで勘弁してやろうではないか!

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