「そんなのダメよ!もし雪が馬鹿な女たちに虐められでもしたらどうするのよ?!」

「俺らがちゃんと守るから大丈夫じゃ!」

「はん!そんなの信用すると思ってんの?!」

「私も反対ですわ!雪様を虐めるようなことはこの身をかけてでもさせませんが、何が起こるかは分かりませんもの。」

「そこらへんはちゃんと対処するってさっきから何回もいってんだろい。」

「そもそも何で雪なのよ!」

「そうですわ!そこら辺の女子に声を掛ければよろしいではないですか!」

「そんなことしたらどうなるか桂木は知っとるじゃろ。」

「はん!雪様が無事ならどうでもいいですわ。」

「おまっファンクラブの会長じゃなかったのかよい?!」

朝からテニス部レギュラーの二人と、ある意味二人と同じぐらい有名な梓と麗奈が教室で口論していた。

教室にいたクラスメイトたちは口論を聞きながらびくびくしていた。
特に男子は。
(女って…!女ってこえぇええ!!)

「つーかそもそも何でおまんらにごちゃごちゃいわれなならんのじゃ。」
「そーだよい。俺らは吉田を誘ってんだからな?」

「はっそんなのあんた達が雪に悪い影響与えるからに決まってるじゃない!」

なんだか仁王と梓の間には火花が見える。

(誰が止めて…!)

クラスの心情が1つになったところで、

「おはよー!あれ、桂木ちゃんもいるー」

口論の根本的原因が登校してきた。

(救世主、来たぁああああ!)

またもや心情が1つになった。

「「「「雪(っ!/様っ)/吉田っ」」」」

「うおぅ、どったの?」

4人がずいっと前に出る。その顔の余りの迫力に雪は少し後ずさった。そりゃ怖いよねー、そんな声がどこからか聞こえた気がする。

「今度はテニス部の合宿があるんじゃが、」

「その間マネージャーやってくれねぇか?」

「マネージャー?」

唐突な質問に、雪は目をぱちくりさせた。
朝から
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