なんで、


「初めまして、今回帝光中から交換生として半年間お世話になります、吉田雪といいます。」

どうして、

「短い間ですが、よろしくお願いしますね。」

「お前ら、吉田のこと助けてやれよー。」


こんなことになったんだろうね、あはは。

事の発端は一昨日、幼馴染みが迎えに来るのを教室で待っていた時だ。

「あー雪!やっと見つけた!」
「え?さっきーだ!どったの?」

名前を呼ばれ、声の方に振り向くとぜーはー言ってるさっきー(29歳・独女)がいた。

「どったの?じゃないわよ!あんたあと2日よ!?なにそんなちんたらしてんの!」
「は?なにがー?」
「何って、あんた交換生でしょ、ほら職員室行くわよ!」

交換…生??

「え、ちょ、何それ?!私知らないよ?!」
「え、」
「え、」
「…………言ってなかったっけ??」
「一言も」
「………てへぺろ☆」

とりあえず全力で突っ込んでおいた。が、そんな突然言われても困るわけで、(主に幼馴染みとか幼馴染みとか幼馴染みとか部活とか)

現にそれを知った部活仲間を宥めるのが大変だった。(幼馴染みは大変なんてもんじゃなかった。まぁそれをどう宥めたかはまた今度。)


そんなこんなで今に至る私ですよ。挨拶が終わった私は席についた。すると前の女の子が振り向く。

「ねぇ、テニス部、好き?」

「え、特には。ていうかバスケのが好き。」

意味がわからない。

「よし、私、新川梓!よろしくね!雪って呼んでもいい?」

「(よし…?)うん、もちろん!よろしくねーあずちゃん!」

「っ!」

「あり、あずちゃんやだっ「可愛いー!」げふっ!」

「おい、新川授業中だぞ!」

「はぁ、こんな子が欲しかったのよ!」

先生の言葉を華麗に無視したあずちゃんはその時間中私の頭をなでて、にこにこしていた。
聞いてません、そんな話
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