(その日の夜)


「はい、もしもーし!」

『もしもし?俺だけど』

「征ちゃん!」

『もう1週間だけど、どう?』

「んー楽しいよ!あ、仁王君って子がねやたらとお菓子くれるんだよ!いい友達もったでしょ!」

『ふーん、(友達、ね)』

「でねでね!来週球技大会があるんだって!」

『その前にテストがあるんじゃないか?』

「何でわかったの?まさか、えすぱー?!」

『アホか。だいたいそうだろ。』

「え、帝光はなかったよ!」

『うちが特殊なんだよ。で、何にでるの?』

「もち、バスケ!」

『ふ、だろうと思った。バスケ出るなら優勝しなきゃ、ペナルティーだからな。』

「えぇ!やだやだやだ!征ちゃんのペナルティー厳しいもん!」

『ダメだ。仮にもお前もバスケ部だから負けは許さないよ。』

「うぅー…わかったよーぅ」

『じゃあ来週の休み、俺の家来て。ちゃんとスコアも写メるんだよ。』

「はぁーい!てか、相変わらず抜かりがないね!
ところで征ちゃんは調子どう?」

『俺が悪いなんてあると思う?』

「あは、だよね!」

『あぁ、でも黄瀬と青峰が鬱陶しいな…だから、――早く帰ってこい。じゃあな。』

「え、征ちゃんがそんなこ、って切れちゃった。………えへへー征ちゃんは相変わらずツンデレだなぁー」
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