「球技大会?」
「そ!中間テストの翌日から3日間ね!」
「へー!楽しそうだね!」
次の時間がHRだったため、何をするのか聞いたところそう返事が返ってきた。
「ねね、種目は何があるの?」
「えーと、確か卓球とバレーと、あとはサッカーとバスケかな?」
「バスケ!」
雪が目を輝かせる。
「そういえばバスケ好きなんだったわね。」
「うん!帝光ではマネジだったけど、プレイも出来るんだよ!」
「じゃあ雪はバスケに決定?」
「もちろん!あずちゃんは何にでるの?」
「私もバスケ出ようかな?どれでもいいし」
「ほんと?!やったー!」
ふにゃふにゃと雪が笑う。
「あぁ、何でこんなに可愛いのかしら…!」
まるでバカップルのような二人の会話に、周りの女子の心は1つになった。
(ぜひとも雪ちゃんと同じチームに…!)
とそこでチャイムが鳴り、担任が入って来た。
「よし、お前ら!球技大会の出場種目決めるぞー。でたいのに手を挙げろよー。まずサッカー!」
先生がそう切り出すとぱらぱらと手が上がった。
「1、2、3…よし、11人だからオッケーだ。次ー女子バs…ってなんだお前ら!どんだけバスケ好きなんだ!」
先生が競技名をいい終える前に女子が一斉に手をあげた。すごい倍率である。
「じゃあお前ら、そっちに集まって決めてこい。2チームの補欠ありだから12人までな!
じゃあ、次卓球ー」
そんなすごい倍率だったにも関わらず、雪と梓がバスケで、さらに同じチームだったのは言うまでもない。