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第捌話

朝学校に着き普通に下駄箱を開ける

「あれ、今日じゃなかったか」

少し期待を込めて開けたが中身はいつも通り上靴があるだけだった。あの子の性格だと今日じゃないかと思ったんだけど
(何だか少し残念だなぁ。…まぁ今週中には何か仕掛けてくるでしょ。でも少し気になることがあるんだよね…―)
思考の海に沈みかけたとき視界が真っ黒に染まった

「だぁーれだっ?」
「……美歌」
「もーっもっと驚いてようっ!相変わらずくーるびゅーちーなんだからぁっ!」

相変わらずのテンションらしかった。いや、いつもの倍ぐらい高いかもしれない

「美歌、ついていけないから少しテンション下げて」
「えー!私はいつでも何処でもこのテンションだよぅっ年中無休ハイテンション営業だy「美歌、」
わ、分かった!分かったからその絶対零度の視線やめてっ私その視線で死んじゃうからっ!」

何だか朝から老けた気がする。すると少しテンションを落とした美歌が口を開いた

「それで、何が今日じゃなかったの?」
「ん?あぁ、ラブレターだよ」

言葉を放つと同時にうるさそうなので先に行く

「へーふんふん、ラブレターか…………ってえぇっ!?ちょっ、置いてかないで!説明してーっ!」


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