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xx第肆話xx

「雅!一緒にかーえ、ぶっ」

帰りのSHRが終わるやいなや美歌が抱きついてきた。もちろん避けたけど

「もー何で避けるの!
はっもしやこれが今流行りのツンデr「そんなわけないでしょ、美歌。それと今日は悪いけど一緒に帰らないよ」
えー何でっ!?…もしかして、」
何か勘づいたのか少し上目遣いにこちらを見てくる

「違うよ、愛沢サン絡みじゃあない。借りたい本があるから図書館に行くんだよ」
「じゃあ私も行くっ!」
「駄目だよ、美歌。図書館では静かにするのが常識だけど、美歌はどう頑張ったって長時間静かになんてできないじゃない。それに前図書館は苦手だって言ってたでしょう」
「う゛っ……」

返す言葉が見つからないのかすっかりしょぼくれてしまったようだ
(こんなところは可愛いんだけどなぁ、)
これ以上拗ねさせると面倒なので、フォローを入れる

「明日は大丈夫だからさ、この間できたカフェ行こう?行きたいって言ってたでしょう?」

「ほんとっ!?絶対だからねっ!?やったぁ!じゃあ明日再びあいまみえましょうぞっ!」

意外と変わり身は早いらしかった

「……お達者で」













図書館に入ると珍しい人を見つけた

「こんなところにいるなんて珍しいね?





宍戸に鳳」


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