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「……ん、……っ!?」

次に私が目を覚ました所はベッドの上だった

「あぁ目を覚ましたんだね。具合はどう?」

私は声のする方へ視線を向けた

「あ、あな…たは、……」

そうだ、あんまり存在を探したことはなかったけれど、彼がいた!彼は何も知らないだろうし、話をして彼だけでもこっちにつけられれば皆ももしかしたら…!!

「っねぇ!助けて!姫華を助けて!姫華学校で神谷雅って言う女に嵌められたの!皆魔法にでもかかったようにあの女のいいなりで、っこ、怖かったの…!」

精一杯の恐怖を表現する 。すると彼は柔らかく私を安心させるようにこちらに微笑んだ
(やった!これでなんとか…)

「それだけ嘘を吐く元気があれば大丈夫だよね
先生、存分に被検体として使ってください」
「ひ…けん、た、い?」
「そうだよ、良かったね人の役にたつ事ができてただし、生きてるかぎり永遠の激痛を伴うだろうけどね」

にっこりと笑った彼に悪魔が見えた。彼女が出ていった瞬間、何かを体に射たれる感覚がして同時に襲ってきた激しい痛みに私の意識はホワイトアウト。あぁ、結局私は―――………







プルルル プルルル プルガチャッ

「もしもし、あぁ………え?そう……うん……まぁ人の役にたてるんだから良かったんじゃない?……うん………うん、わざわざありがとね、滝 」

電話をきりソファーに深く沈みこむ 。彼には今回徹底して裏方に回って貰ったが相変わらずいい働きをしてくれるから大好きだ

「ふふ、彼女は最後まで諦めてなかったんだねーまぁ諦めの悪い子は嫌いじゃあないけどね。ただもう少し賢い子が大好きなんだよ、私は」

机の上の紅茶を少し口に含む


「さぁ、次は誰の望みを叶えてあげようか――…?」

(結局全ては神様、否、驚くほど美しい悪魔の悪戯に過ぎなかったのです)



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