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あんまりこの手は使いたくなかったんだけれど、背に腹は代えられぬっていうしこの際仕方がない

「ねぇ、美歌は私の邪魔、するの?」

アクセントは邪魔、彼女の目をみて言い聞かせるようにあくまで優しく問いかける

「っ………」

ほら、そうすればね?もう終わりでしょう?

「ね、美歌もうちょっとだけ待っててね?」
「……………わ、かった」

彼女はそう返事をするとぎゅうっと私に抱きついた

「ごめんね、それとありがとう美歌。大好きだよ」

彼女の頭を撫でながら、きっと彼女の求めているであろう言葉を口にする

「雅はずるいっ!いつも大好きなんて頼んでも言ってくれないくせに…」
「ほら、拗ねないで
可愛い顔が台無しだよ」
「っこの天然たらしめっ」
「?」

(さぁ、少し予想外もあったけど厄介事は全部乗り越えたかな。後は、愛沢サンが思い描いているであろうシナリオにほんの少しのアドリブと、とびっきりのサプライズを……)






「雅さんっ!これがそうです!」
「仕事が速くて助かるよ。いつもありがとね」

(さぁ最後に笑うのは)(貴女か)(私か)(それとも…ー)


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