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「は?お前が何か悪かったんじゃねぇの?」
「ぇ?」

亮の言ってる事が理解できない

「そんな…りっ亮はファンクラブ迷惑じゃないの?」

そんなはずない、そんなはずない、そんなはずない、そんなはずない!!

「別に迷惑じゃねぇよ。逆に応援とかしてくれて感謝してるぐらいだぜ?」
「う、そ………」
「つーかさ、あんま仲良くねぇのに、名前呼ぶなよ。じゃあ俺行くから」

亮が去ったあと私は膝から崩れ落ちた

「ど、して……?」

お姫様? side end



「あっは、面白いことになってるねー」

麗ちゃんと話しをした後、廊下を歩いていると思わぬ場面に遭遇した

「宍戸もやるねーふふっ」

少し上がっていた気分がさらに上がり、私は上機嫌で廊下を歩く。すると後ろから声をかけられた

「雅さん?」
「あれ?日吉?」珍しい人と会うもんだね。そんなことを考えていると、急に抱き締められた

「…あいたかったです、最近、変なのしかいないから…」

ぎゅうぎゅうと私を抱きしめながら、かまってほしい犬みたいに首筋に顔をうずめてくる

「ふふふ、変なのって可愛い娘でしょう?」

何かたまに可愛いんだよねぇ、日吉って

「あんなのより雅さんの方が1000倍いいです」

不機嫌さが声ににじみ出ている日吉の背中に腕を回して、名前呼びに変える

「ごめんね、若。ああゆうの苦手なのに変なこと頼んじゃって、」

抱き締める腕の力が更に強くなった。力加減にまで頭がまわらないほど、愛沢サンがいることがキツいらしい


ーん〜そろそろ機嫌とっとかないと危ないかな?

「そういえば、今度の練習試合応援に行くから頑張ってね?」
「本当ですか?」

声のトーンが明らか変わった

「うん、本当」
「……もうちょっと我慢します」

んふふ、分かりやすいなぁ。でもまぁこれでもうちょっとは大丈夫かな?



お姫様 side end





















「な、によ、あれ…」


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